ハム太が6ヶ月になり、わたしも母親歴6ヶ月となりました。
産んだ当時の、変わりたくなくて「あれもこれもやりたい」っていう焦燥感は少し落ち着いてきたけれど、やっぱりハム太の世話だけに明け暮れる日々というのはつまらなく、少しでいいから自分のことがしたい気持ちがあります。
そこで、ハム太が昼寝をした隙や、外出してちょっと一休みしたカフェなどで、ほんのわずかな時間でもパッと始められてパッと手を止められる手芸をしたらどうだろう?と考えました。
ちょうど、ハム太をベビーカーでお散歩に連れ出すときのために買ったシンプルな帽子があって、そのためのブローチが欲しいと思っていました。粘土で作ることを考えていたけれど、本屋さんで刺繍糸で作る可愛いアクセサリーの本を見つけたので、そちらに挑戦することに。
それで、刺繍糸を買うために手芸屋さんへ行ったのですが、そこで見つけたのが「こぎん刺し」のいろんなキット。最近よく耳にするこぎん刺し。津軽の伝統工芸だそうですが、北欧柄と相性が良いらしくて、シブかわいい。初心者用のコースターやらはり刺しやらのキットもあって、あまり難しくなさそう。
わたしのお裁縫セットは、箱は数年前に職場でもらったオシャレなクッキーの缶なんですが、中身はほとんど、小学校の家庭科で使った裁縫セットなんです。針刺しは、中学のときに授業でスカートを作った(…途中まで)余り布で、自分で作ったハート型のなんですが、小さいし薄っぺらで、裏側から針先がいっぱい出ちゃってるの(笑)。裁縫箱をあさるたび、この針先にちくちくやられるのが悩みで、いい加減新しいのを作ろうと思っていたんでした。じゃあ、せっかくだから、こぎん刺しの針刺しを作ってみよう〜とキットを買ってきました。
こぎん刺しの基本は波縫い。クロスステッチ用より目の荒い「こぎん布」で、パターン通りに刺していくだけ。糸も太くで抜けにくいので、玉留めもいらないのです。めんどくさがりやのわたしにはそれもうれしい…笑
説明書には「真ん中から刺し始める」と書いてあって、それだけじゃ初心者にはその後の進め方がわからず戸惑いましたが、探したらyoutubeに動画があったので、それを見てからスタート。
初めは、一目一目数えながら、ゆっくり…何段か刺して模様が表れてきたらうれしくなりました。
上半分刺せたところ。ひっくり返してまた真ん中から始めます。

きれいに刺すには、同じ力加減で糸を引くことが大切らしいのですが、後半になってやっとコツが掴めてきました。刺し終わったところ、どっちが先でどっちが後か、よく見ると分かるでしょ?

もう一枚の布と縫い合わせてひっくり返し、綿を詰めてフリンジもつけて出来上がり!
針を刺しても裏に出ない、ふっくら針刺しの出来上がりでーす♪
(と書くとあっという間に出来たかのようですが、ハム太のお昼寝や夜寝静まったあとに、何度かに分けて作り上げました。)

針刺しを替えるついでに、裁縫箱も掃除して、溜め込んでいたハギレやらも処分して掃除しました。わたしの作った小さなハートの針刺し、あらためて見たら許容量を越えるほどの針が刺さっているし、針に糸を残したまんま刺したのが絡まり合ってもじゃらもじゃらと……客観的になって見るとよく今まで放っておいたなと思うようなかわいそうな状態でした。小さなハートは、まるで誰かの心をあらわすよう(笑)。
針を抜いて、糸も捨てて、ハートにも今までごめんねありがとうとさようなら。
すっきりした針箱で、新しいプロジェクトに取りかかります!
<ハム太メモ>
5月8日から離乳食始めました。お粥を5口くらい上手に食べましたよ。
ほんとはもっと前から、わたし達の食べるのを興味津々で見てよだれたらしてたから、食べたかったんだね〜。